この①の記事ではタイトルに退職した理由と書いていますが、直接的な退職理由はこの記事にはまだ書いていなくて、長々と仕事の経歴みたいなことと、その時の状況みたいなことを書いています。
すみません。
仕事は食品スーパーの生鮮部門でした。生鮮部門は,主に青果(野菜、果物など)、精肉、鮮魚の部門に分かれています。そのなかの一つの部門で働いていました。
勤めていた期間は17~18年くらいだと思います。その前にほかの仕事を少しだけやりましたが、きつすぎて挫折してすぐに退職してしまいました。
入社から2年くらいは役職なしの一番下の担当(平社員)でやっていたので、仕事自体は忙しく身体的にはきついものの、売り上げや利益に対するノルマのような責任等は比較的低いので、とりあえずなんとか続けることはできました。
ただ固定残業給だったため(どれだけ働いても決まった残業代しか出ない)、時給計算するとサービス残業の時間が相当あったのも、きつかった原因のひとつだと思います。
2年目にはパワハラ気質の上司の下で仕事をしたこともありましたが、その当時(15年以上前のこと)は、パワハラという言葉自体がまだ一般的には使われていなかったような気がします。
今だったら当たり前のように使っているパワハラという単語ですが、当時はパワハラされている、と訴えることができる雰囲気はなかったです。
毎日苦痛で仕方なかったですが、それぞれ転勤という形でいずれは離れることができるだろうということもあって、そのような状況もしばらくは仕方ないとして我慢するしかなかったですね。
2年後くらいには部門チーフとして、自分が所属する店の部門責任者になりました。
部門責任者といっても社員は一人で、後はパートタイマーさんです。
初めて責任者になったため、自分自身、仕事に対して責任を感じるところもあり、頑張らなければならないという気持ちもあって、残業時間はますます増えていきました。1日の労働時間は13時間以上(休憩含めると拘束時間は14時間以上)やることも多かったと思います。
一日中の立ち仕事で、そこそこの重労働もあるので、家に帰ると食事もいらないこともあるくらい疲れていることもありました。
自分一人で担当しているため(小規模の店舗では各部門は社員責任者が一人で担当しているところが多い)、休日には社員の人が代わりに入るものの、代わりの人は応援感覚で仕方なく代わりに入ってやっていればいい、という空気がある会社なので、私は休みの日にも朝早くから出勤して、午前中は仕事をしてくる、というひどい状況でした。
このころは出勤日数年間362日くらい、3年近くしていました。(年始休み以外出勤)
ここで残業はもう一生分やったといえるくらいやったと思います。
今考えると、この状況で冷静に考えていれば、すぐに転職という選択をしていた方が良かったと思います。でもその当時はもはや、日々の仕事をするだけで精一杯で、何も考えられなくなっていたのではないだろうか、思考停止になっていた気がします。
辞めたいと思うこともありましたが、数年で辞めると忍耐力がないと思われそうとか、自分に負けたと思われるのは嫌だみたいな気持ちがあって、なんとかがんばったというのもあります。
ブラック企業の思うつぼの働き方ですね。
サービス残業をやらざるを得ない空気を作りつつ、勝手にサービス残業をしている方が悪いみたいな感じです。
あとは長年ずっと、それでもこんな感じで、思考停止でやってきました。
退職する2ヶ月ほど前まで、毎年なにも特別な変化もなくただ毎日同じことを続けてきたなぁ。
今までこの会社で働いてきて、薄々感じつつも、見て見ぬふりをしてきたのは、この会社が、いかに従業員を低賃金でこき使おうかに尽力しているか、ということでした。